海の宝石、職人の伝統技「宿毛の珊瑚ギャラリー」コーラルさや

●販売者

高知県宿毛市坂ノ下1023-44
道の駅すくも コーラル さや

珊瑚について

●土佐珊瑚加工の歴史

 遙か古代より人々の心を捉えた珊瑚は、長い年月、真珠と共に海の宝石として尊重されてきました。日本では、文化9年(1812年)室戸沖で漁師が珊瑚を釣り上げたという記録が文献に記されており、それが日本産珊瑚史の始まりといわれています。天保7年(1836年)、室戸の戎幸之丞という人物が珊瑚採取用の網を考案し、シロサンゴの学名にその名が残されるほど偉大な功績を残していますが、当時の土佐藩は採取を禁止していたため、本格的な珊瑚採取業が始まったのは明治以降(19世紀初め)からとされています。以後、土佐沖はサンゴの宝庫として注目されるようになり、その特徴とされる上質の濃血色の赤珊瑚は「土佐サンゴ」または「土佐」の名で、日本産サンゴの代名詞としても世界的に知られるようになりました。珊瑚独特の神秘的な色調をもった加工品は、伝統を受け継いだ高度な技術をもつ珊瑚加工の名職人によって、装飾品や美術工芸品など幅広い分野に使われています。

●珊瑚の希少性

 珊瑚は視界が遮断された水深100m以上の深海底から採取されます。その成長には気の遠くなるような時間を要するとされ、真珠のように養殖できないために、資源を保護しながら採取されています。その中でも良質の原材料は限られており、特に土佐珊瑚の代表とされる高品質の濃赤珊瑚は殆ど取れなくなっているため、世界的にも大変高価なものとして珍重されています。また、繊細な彫刻などの高度な技術をもつ加工職人も極めて少なくなり後継者不足の中で、芸術性の高い作品は一つ一つが益々貴重なものとなっています。

●珊瑚の魅力

 不思議な魅力をもつ珊瑚は古来より、災いから身を守る聖なるものとして用いられ、護身用、薬用や宝石など、様々な場面で愛用されてきました。古代ローマ人は、子供の幸せや健やかな成長を願うお守りとして首にかけたり揺りかごに提げたりしました。また、十字軍(1100〜1300)の兵士たちが魔除けや負傷避けの護身用として身につけて戦場へ赴いたという話は有名です。また、英国王室では、アン王女が安産のお守りとして身につけて産室へ入られたという話も伝えられています。お釈迦様の仏教の教典(紀元前500年頃)では、珊瑚は「七宝」の一つとして取り上げられ、チベット人のネックレスやラマ教の高層の数珠などはシルクロードに見られるサンゴ伝来の名残とされ、信仰的なお守りとして、彼らは肌身離さず身につけています。

 日本では、おとぎ話「桃太郎」で、桃太郎が鬼ヶ島から持ち帰った品々の中で、金、銀に次ぐ3番目の宝物として位置づけられています。我が国でも珊瑚を魔除けや厄除けの縁起物として使う風習があり、高知県幡多地方では、幼児の手首に珊瑚の数珠を持たせ、汗で曇る特性を利用して発熱を察知したという話があります。また、嫁ぐ娘の幸福を授けるお守りとして、珊瑚の数珠は花嫁道具の一つとされているようです。

 珊瑚はアクアマリンと共に、3月の誕生石(象徴:勇気・聡明)とされています。また、結婚35周年(珊瑚婚)を迎えられた御夫婦の大切な記念の品としても重宝されています。

●珊瑚の特性

 珊瑚が生物であるとわかったのは享保8年(1723年)です。それまで鉱物質と思われていましたが、有機質と判明しました。炭酸カルシウムが主成分で、真珠、または人間の歯とほぼ同じ硬さです。酸に溶ける性質と長波紫外線に当てると淡紫色の蛍光を発することで、模造品と識別可能です。

 珊瑚はポリプの種類によって、「六放サンゴ」と「八放サンゴ」に分類されます。「六放サンゴ」は、浅い海でよく見られる珊瑚礁のサンゴで、「八放サンゴ」は本珊瑚とも呼ばれる宝飾用のサンゴです。珊瑚の赤い色は酸化鉄によるものではないかとされていますが、棲息場所の様々な環境的要因によって、同じ樹種でも色や形、大きさなどが一つ一つ異なると考えられています。本珊瑚は深海底に棲息しているため、生態系を観察することは難しく、解明されていない謎も多いことから、生きた海中の秘宝といわれています。

注)本商品は手作りで加工していますので、掲載している商品の写真と実際の物とは微妙な色合い・形状に違いが出る場合があります。予めご了承ください。


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